FRPプランターは長持ちすると言われています。
長持ちするかどうかという問いの答えは、何を基準にして”長く”というのかが問題です。
植物を植えて栽培することができる性能が保持される期間を基準にするならば、相当長いと言えるでしょう。
写真のプランターはおそらく20年近く経過したFRPプランターです。
一般的にはここまで劣化したものは保持しておきません。
景観上のマイナスになるからです。
民間で企業などが自分の社屋前に置くプランターはこの様なものはありません。
行政が行う事業では資産の保存が大切という考えから長く使うこともあり得ます。
撮影写真はその事例です。
しかし、行政といえども庁舎前にはここまでなるまで置いておきません。
せいぜい5年を目処に廃棄します。
人目につくところに置けなくなった時点で寿命という考え方もあります。
木製プランターならば古くなれば上塗りできますし、部品交換も可能です。
FRPプランターは基本修理はできません。塗り替えもできません。
最も大きな問題なのは、廃棄の方法です。
FRPは産業廃棄物として破壊してから最終処分場へと埋め立てます。
一般プラスチックの様に再生できないのです。
有害物質は出るので焼却場でもお断りです。
埋め立てられたものは未来を汚します。
最も残念なことは、FRPメーカーは何の対策も取らずに作り続けていることです。