陶磁器製のプランター

陶磁器製のプランター20180808

焼き物で土の中のガラス質が溶けるほどの高温で焼く陶器や磁器などがあります。

どちらも土質や石材が原料なので製品としては非常に重い部類です。

陶磁器製は高温で焼き上げ、ガラス質が溶融するほどの高温で焼き上げることで再凝固時に強固な結束力が得られるため、低温焼きの素焼きと比べると衝撃強度と圧縮強度は相当高くなります。

陶磁器製は釉薬を塗り、表面を装飾を施します。

装飾の意味は色彩・模様を豊かにできること。

水湿を防ぐ。汚れを防ぐ。表面硬貨などの効果があります。

プランターとしてみれば、素焼きと同じ素材なのに全く異なる特性を持つ部分があります。

風化が殆ど見られません。

保存性、耐久性が高い素材です。

強い衝撃で割れるが、かなり強い結束力がある。

通気性がないため植物の生育には適していません。

これらのうち、景観的な観点からすると、風化が見られないということは良くも捉えられますが、反対にも捉えられます。

風化は景観に情緒を与える作用があります。

情緒のある風景は人の心に作用します。

これらの事柄を表に整理してみます。

性質素焼きの陶器本焼きの陶磁器
風化しやすいほぼ見えない
劣化劣化しやすいしにくい
情緒誘発
初期無光沢光沢
通気性
植物生育良好不良
陶磁器の素焼きと本焼きの比較表

情緒のある景観には風化の作用が必要なのです。

ですから、陶器(本焼き)のプランターは、室内向きには良いが、屋外向きではないと言うのが私論です。

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